奥田 善巳 / OKUDA Yoshimi(1931-2011) ②

 京都府生まれ。1963(昭和38)年第15回読売アンデパンダン展に初出品。1965(昭和40)年河口龍夫らと前衛美術集団グループ〈位〉を結成、以後第4回展まで出品。その後も1968(昭和43)年中原佑介・石子順造企画の「トリックス・アンド・ヴィジョン」展、1969(昭和44)年「現代美術の動向」展など、日本の現代美術史上の重要な展覧会に参加。存在と不在をテーマにしたコンセプチュアルなドローイングのほか、1980年代以降は細かいタッチを重層的に配したペインティングで同様のテーマに取り組んだ。2009(平成21)年神戸ビエンナーレ2009招待作家展「しなやかな逸脱」に出品。没後の2013(平成25)年には兵庫県立美術館で「コレクション展Ⅲ〈小企画〉奥田善巳展」が開かれた。長く神戸を拠点に活躍し、近年国際的な評価も高まっている。
(西宮市大谷記念美術館 収蔵品データベースから)

三菱倉庫屋上のアトリエ(神戸市中央区新港町)にて。 1986年夏。
©ISHIBASHI Muneharu

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