2023年6月17日(土)~28日(水)12:00p.m.~6:00p.m.※22日(木)、23日(金)は休廊
東京に生まれる. 東京藝術大学油画専攻(小磯良平教室)卒業.1974年フルブライト奨学金を得て渡米、イリノイ工科大学で学ぶ.
1976年第10回東京国際版画ビエンナーレ国際大賞受賞. 1980年第5回ノルウェー国際版画ビエンナーレ展大賞受賞.
神戸大学で教える.
斎藤智
「Untitled」 82×105cm(シートサイズ)、2/9チバクロームプリント、1975年
京都府生まれ、兵庫県にて没。63年第15回読売アンデパンダン展に出品、65年神戸の美術家集団「グループ〈位〉」の結成に参加(67年まで)。67年国際青年美術家展で日本文化フォーラム賞受賞。68年「トリックス・アンド・ヴィジョン」展(村松画廊・東京画廊、東京)に出品し、翌年の「現代美術の動向」展(京都国立近代美術館)にも招待された。71年には第2回現代国際彫刻展(彫刻の森美術館)コンクール大賞受賞。「アート・ナウ’78」(兵庫県立近代美術館)に出品。不在と存在をテーマとする概念的な作品から、80年代以降は単色のストロークによる絵画へと移行した。京阪神の画廊で個展多数。2009年の神戸ビエンナーレ招待作家展「しなやかな逸脱」(兵庫県立美術館)に出品。没後、21年西宮市大谷記念美術館で個展が開催された。
(兵庫県立美術館開館20周年「関西の80年代」のカタログから)
西宮市大谷記念美術館発行の『没後10年 奥田善巳-ネガとポジ・空間と平面-』(2021年)に詳細な年表あり。
グループ「位」について
以下は、千葉成夫『現代美術逸脱史 1945~1985』(晶文社、1986年)からの抜粋。
グループ「位」は9人のメンバー(井上治幸、奥田善巳、河口龍夫、武内博州、豊原康雄、中田誠、向井孟、村上雅美、良田務)からなり、1965年6月に神戸の国際会館ギャラリーで第1回展を開いたが、この第1回展はまだ通常のグループ展とことなるところはなく、各人が作品をもちよって出品した。しかし、同年8月の岐阜における「アンデパンダン・アート・フェスティバル」においては、徹底した討論のすえに一致した意見、《穴を掘る》というインストラクションをみちびきだし、長良川の河原で灼熱の太陽のもとただ黙々と穴を掘りつづけ、一定の大きさになったところで予定どおりもとのように埋めなおす、という行為をおこなった。また、同年11月の神戸のダイワ画廊における第2回展「非人称展」では、9人のメンバーがまったくおなじ絵を2枚ずつ描いて展示し、作品の下に各人の氏名を明示するという展覧会を開いた。1966年1月、大阪のヌーヌ画廊における「E・ジャリ展」では、トラック2台分の砂利12トンを画廊内に山積みにし、同年4月、大阪の信濃橋画廊における第4回展「寄生虫展」では、オートバイ、看板、ベッドといった大物からさまざまな小物にいたるまでのおびただしい数の日常品を画廊にもちこみ(そのためにメンバーの人々は日常生活に不自由するほどだったという)、そのひとつひとつに紙粘土でつくってきれいに着色した寄生虫をとりつけた。
(pp.114-115. ちくま学芸文庫の増補版では、pp.167-168 に記述がある)
ヌーヌ画廊に於ける奥田善巳の展覧会(1966年)
以下、中原佑介『現代芸術入門』(美術出版社、1979年)からの抜粋。
A- 写真は一種の視覚実験の手段になっているといえませんか。
B- 手段のような性格を帯びているといえるかもしれませんね。斎藤智になるとニュアンスが少し違っています。しかし、視覚のひねりということではディベッツと共通していないでもありません。斎藤は室内とか屋外の風景写真を撮り、それを引伸して大きなパネルにし、そのパネルを再び室内とか屋外に置いてもう一度(さらにそれをくり返して)写真を撮るということを試みている美術家です。
A- はじめに話に出た「写真をもう一度写真に撮る」というのに似ていますね。
B- ある面ではそうですね。風景写真のなかにもう一枚(数枚)写真があるわけですからね。この作品がおもしろいのは、写真としては同じ場所を二度(数度)撮っているのですが、二枚(数枚)の写真が時間のズレの表現になっていることです。
A- 同じ風景を対象にしている写真だが、写真のなかの写真の方が過去の風景だということですか。しかし、いわれて見るとなるほどと思うけれども、そのズレは眼には直接見えませんね。
B- 過ぎ去った時間を見ることは不可能ですからね。
(pp.135-136)
斎藤 智 「酒場の画廊主」(仮題) 色鉛筆 24×15cm 1988年
2011年 京都造形芸術大学 美術工芸学科 洋画コース卒業2013年 京都造形芸術大学大学院 修士課程 芸術表現専攻修了2013~2016,2019~ C.A.P. KOBE STUDIO Y3 アトリエアーティスト作家ウェブサイトへ
「さいしょがいちばんあかい」(左作品)
1303×970㎜ (F60) 2020年
キャンバス、二水石膏、顔料、膠、澱粉、アクリル、ヨウ素混合液、VC、透明水彩、
油絵具、鉛筆、オイルバー.
「やめることをやめる」
1303×970㎜ (F60) 2019年
キャンバス、二水石膏、顔料、膠、オイルバー、油絵具、鉛筆.
1987年 兵庫県神戸市生まれ2010年 京都市立芸術大学美術学部美術科日本画専攻卒業2011年 交換留学(パリ国立高等美術学校)2012年 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(日本画)修了2014年 フィレンツェ研修〈個展〉2013年 Gallery Ort Project / 京都2015年 トアロード画廊 / 兵庫2017年 成城さくらさくギャラリー / 東京2018年 Art Space MEISEI / 京都 HAND IN HAND OKAMOTO GALLERY annex / 兵庫2019、20、22年 WISH / 兵庫2020、23年 歩歩琳堂画廊 / 兵庫〈賞歴等〉2011年 兵庫「県展」日本画部門大賞2013年「雪梁舎フィレンツェ賞展」大賞 「日展」入選2014、15年「日春展」入選2019 年「こうべ市民美術展」市民賞 他(“KODOMO NO UTA 2022” TH企画 から抜粋)
作家ウェブサイトへ
澤村はるな〈地球の涙に傘さす子〉 トアロード画廊での展示81×162cm(4点)+ 81×122cm(2点) 鳥の子紙、水干絵具、岩絵具、色鉛筆、造花 2022年
澤村はるな「腕(かいな)」F20. 2018年
1952年 奈良県宇陀市生まれ2003年~ トアロード画廊
1967年 神戸市生まれ
東京展美術協会会員 /関西展(原田の森ギャラリー、BBプラザ美術館)、東京展(東京都美術館)に2012年から毎年出品. 東京展に於いて2013年奨励賞、2018年優秀賞受賞.
2016年 第66回西宮市展 佳作(西宮市民ギャラリー)
2017年 第64回芦屋市展 LADS GALLERY賞(芦屋市美術博物館)
2018年 ギャラリー北野坂 (神戸)で個展
Kai Glick
1998年 ニューヨーク市生まれ2015年 Purdue大学ファインアートコンペティションにて入賞2020年 Artist-in-Residence in Awaji Islandに応募し、淡路島にて制作活動 カリフォルニア大学サンタバーバラ校卒業2022年 パサディナ大学 美術修士課程
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