2024.09.13 奥田 善巳 / OKUDA Yoshimi(1931-2011) ③ 1979年9月『奥田善巳展』トアロード画廊.荒尾純 撮影 『神戸新聞』1979年9月14日(朝刊)に、同社記者であった草野拓郎さんの記事が載っています。以下引用。「おととしに制作した作品で、ほとんどが未公開。幾何学的な形にゴツゴツと色が塗られているが、よく見ると、折ったりちぎったりした紙が重ね合わされ、それぞれ色合いも少しずつ違う。例えば、四角の図は三つの面で成り立っているのだが、一つの面として見過ごすこともある。物の形は表面的にしかわからないとして、二次元の世界を、作者は提示する。描かれた色や形が問題でなく、見るものに”面”を考えさせる作品である」(西宮市大谷記念美術館『没後10年 奥田善巳 ―ネガとポジ・空間と平面―』p11、2021年2月20日発行)。(下の写真)どうにも分かり難いのですが、左端に奥田善巳の立体作品が写っています。黒御影石を用いたもので、上下二段構造の内部には、円錐形が掘り出してあったと記憶しています。